2014年11月10日月曜日

iPhoneから他の携帯に変更した後にiMessageサーバの電話番号を登録解除する方法 - アップルがウェブツールを公開

iMessage機能をオンにしたまま(オフにするのを忘れて)iPhoneから他の携帯(Androidなど)に乗り換えると、iPhoneユーザーから自分の電話番号あてに送られたショートメッセージが行方不明になってしまう、ということが起こります。



iPhoneから他の携帯番号宛にiMessageを送信する場合の仕組み


iPhoneから電話番号宛にiMessageを送信する場合のiPhoneの動作は、およそ次のような感じです:
  1. iMessageサーバに電話番号が登録されていればiMessageサーバを使って送信する
  2. サーバに相手の番号が登録されていなければ、キャリアのショートメールとして送信する
  3. iMessageサーバが応答しない時(携帯網にはつながるがインターネットに繋がらない時など)もキャリアのショートメールとして送信する
iPhoneを解約する時に、(iMessageをオフにすることで)iMessageサーバから電話番号の登録を抹消しておけば、相手がiPhoneを使ってこれまでどおりメッセージを送信してきた際に、(2)の流れに従って、ショートメールを受診することができます。しかし、iMessageサーバに電話番号が残っていると、メッセージはiMessageサーバに送られ、その後行き場を失ってしまう(タイムアウト)ことになる訳です。相手がiPhone以外(iMessageユーザ以外)の場合は、そもそもiMessageサーバとは無関係ですから、正しく受信できます。


アップルが解除用のウェブツールを公開


実は、この問題は2011年にiOS5と共にiMessageが登場して以来ずっと指摘されてきた問題でした。アップルはこの問題に対して積極的に解決しようとしなかったのですが、訴訟にまで発展する騒ぎとなり、その後、問題への対応を約束し、今回のツールの公開に至ったという経緯です。
iMessageの登録解除 (→アップルのページヘのリンク
ツールの使い方は簡単で、携帯電話の番号を入力し、届いたショートメールに書かれている確認コードを入力するだけです。

(2段階ツールを使って電話番号を登録解除)


たったこれだけの事ですから、なぜこれまでアップルがなかなか対応をしなかっただろう、という感じです。アップルから去っていくユーザに対しては冷たい、ということでしょうかね。