待望のリニューアル!
2008年10月に発売されてから丸6年、小規模オフィスやSOHO向けとしては圧倒的な人気の定番VPNルータ「RTX1200」がリニューアル、「RTX1210」として2014年11月27日に発売予定となっています。
一番気になるのは、「RTX1200からどこが変わったか?」ということです。
ヤマハのウェブサイトにアクセスしたところ、その質問は想定内です、と言った感じで仕様の変更点が示されていました(こういうところが親切で良いですね)。
以下、注目点をまとめておきたいと思います。
スループットの向上
まずは、スループットの向上です。(数値はそれぞれ RTX1200 → RTX1210)
- スループット: 最大 1Gbit/s → 2Gbit/s
- IPsecスループット: 最大 200Mbit/s → 1.5Gbit/s
- L2TPv3スループット: 最大 600Mbit/s → TBD
- L2TPv3/IPsecスループット: 最大 140Mbit/s → TBD
堅牢性の向上
パフォーマンス向上だけではなく、堅牢性アップも図られています。
- 本体材質: プラスチック筐体 → 金属筐体
- 動作環境温度: 40℃ → 45℃
省エネ関連
省エネが本機のユーザーにとってどれほど機種選定時の重要項目かは不明ですが…
- 最大消費電力: 16W(31VA) → 14.5W(28VA)
リンクアグリゲーションによる冗長化対応
今回、RTX1210ではリンクアグリゲーションに対応しました。リンクアグリゲーションでは
- 冗長化
- 高スループット化
コンソールポートの変更
RTX1200からの移行や混在を考えている人は、コンソール端子が変更されている点に注意しましょう。
- D-sub 9ピン → RJ-45
ちなみに、LANケーブルも付属しなくなっています(大抵のユーザには不要だったと思いますが)。
NAT関連
大きな変更ではありませんが、
- NATセッション数: 20,000 → 65,534
GUI関連
GUIによる管理機能も強化されています。
- ブラウザ: IE6.0以上 → IE9.0以上・Chrome37.0以上・FireFox32.0以上・Safari7.0以上
- ダッシュボード機能
- LANマップ
その他の変更点(機能追加・増強)
ひとつひとつ説明はしませんが、いちおう書き出しておきます(ヤマハ資料より引用)。
- Flash ROM: 16MB → 32MB
- RAM: 128MB → 256MB
- タグVLAN: PPPoE over タグVLAN のサポート追加
- OSPFネイバー数とその経路(30ネイバーの時): 経路数 5,000 → 8,000
- BGP4経路数: 最大 5,000 → 10,000
- 動的フィルター・セッション数:20,000 → 65,534
RTX1210で廃止された機能も
最後に、RTX1210で廃止となった(と思われる)機能をまとめて挙げておきます。
- 外部データベース参照型Webレピュテーション機能
- PIAFS 32/64k 対応
- FOMA回線経由のリモートセットアップ
- フレームリレー網 対応