パソコンで日本語を入力する方式には「ローマ字入力」と「かな入力」があります。「ローマ字入力」は1文字あたり2回も打鍵する必要があります。一方、「かな入力」では多くの文字が1回の打鍵で入力できるため効率的とされますが、実際には「かな入力」のユーザは1割程度しかいないようです (→記事へのリンク) 。
最近、携帯電話ではスマートフォンの普及とともに「フリック入力」というまったく新しい入力方式が広まりました。「ローマ字入力」や「ケータイ入力(キーを連打する従来方式)」も用意されているのに、「フリック入力」を新たに覚えて使う人が多いのです。このことは、「ユーザーのニーズにマッチするものは普及する」ということを示していると思います。
さて、効率的なはずのパソコンの「かな入力」が普及しない理由ですが、学校でも「かな入力」はほとんど教えないし、会社でも「ローマ字入力」が主流だから、と説明されることが多いと思います。私は、パソコンの「かな入力」が普及しないのは、「かな入力」にはわざわざ覚えるだけのメリットがないから(ニーズがないから)だと思っています。
スマートフォンで新しい入力方式が普及したのは、SNSやメールなどで迅速な入力を必要とするユーザが多いこと、「フリック入力」は少しの練習で従来方式をはるかに凌駕する速度で入力できること、が理由として考えられます。一方、パソコンの場合は、多くの人が、現状の「ローマ字入力」にそこそこ満足しているのだと思います。
筆者は Happy Hacking Keyborad を使い始めたのと同じ頃、日本語入力は「親指シフト」に変更しました。今では親指シフトなしには日本語入力は考えられないくらい手に馴染んでいますし、ローマ字入力に比べて早くかつ疲れずに入力できることを実感しています。「かな入力」も「親指シフト」も、いちど馴染んでしまえば「ローマ字入力」に比べれば効率的な入力方式であることはおそらく間違いありません。しかし、おそらく今後も、現状のまま、ローマ字入力が主流であり続けるだろうなと思うのです。
2013年9月5日木曜日
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