iCloud Driveに対応したiCloud for Windows 4.0
今回のiCloud for Windowsリリースは、iCloud Driveへの対応がメインと言っても良いでしょう。すでに、以前のバージョンのiCloud for Windowsインストールしている人は、Apple Software Updateによる自動アップデート機能でバージョンアップすることができます。初めての人は、
- iCloud for Windows (英語ページ)
iCloud Drive へのアップグレードは慎重に!
別の記事(→「ついに iOS8 が公開 - iCloud Drive は iOS7 や Mavericks には対応していないので注意しよう!」)でも書きましたが、大事なことなのでもう一度。
- iCloud Driveを開始すると旧iCloudのデータはiCloud Driveに移行する
- iCloud DriveのデータはiOS7やMavericksからは利用できない
全てのiOSデバイスのOSをiOS8にアップデートし、さらに、MacでiCloudを利用している人は、もうすぐリリースされるOSX Yosemiteにアップデートしてから、iCloud Driveを利用開始するようにしましょう。
さて、iCloud for Windows 4.0をインストールして、iCloud コントロールパネル(スタートメニューまたはタスクバーの通知領域のアイコンから起動できます)を開いてみると、
(iCloud Driveのアイコンが追加された)
iCloud Driveという項目が追加されているのがわかります。チェックボックスに印をつけ、適用ボタンを押すと、必要に応じてiCloud 用のApple IDとパスワードを訊かれた後、
(注意書きにご注意!)
とアップグレードを促されます。iCloudのデータがiOS8またはMavericksからしか利用できなくなる点について、注意書きがついてくるので、準備が整っていない場合には、ここでキャンセルとしておきましょう。ここで、iCloud Driveにアップグレードする場合は、「次へ」をクリックすると、
(「アップグレード中…」 少し待たされます)
アップグレードが始まります。サーバ側でのiCloudからiCloud Driveへの移行にしばらく時間がかかるようです。
(移行が完了し iCloud Drive がオンになったところ)
WindowsにiCloud Driveフォルダが現れる
iCloudコントロールパネルでiCloud Driveをオンにすると、Windowsのユーザフォルダの直下に「iCloud」フォルダが現れます。
(iCloudフォルダの中身 - アプリのデータはアプリのフォルダに)
iOSアプリケーションのドキュメントは、それぞれのアプリのアイコンのついたフォルダの中に格納される形となり、Windowsのエクスプローラからも自由にアクセスできるようになります。既存の他のクラウドストレージの場合と同様に、あらゆる形式のファイルをiCloudフォルダに置くことが可能になります。
iCloud コントロールパネルでiCloud Driveをオフにする
iCloudコントロールパネル上でiCloud Driveチェックボックスを外すと、どうなるでしょうか。
(「PCから削除」ボタンを押してもクラウドにはデータが残ります)
ユーザフォルダからiCloudフォルダを削除するのに伴ってローカル(オフライン)のデータが削除される旨、確認のメッセージが表示されます。必要であれば、事前に別のフォルダ等にデータをバックアップしておきましょう。ただし、クラウドストレージからデータが抹消されるわけではありませんので、再びiCloud Driveのチェックボックスをオンにすれば、Windows上でデータが利用できるようになります。iCloudコントロールパネルでのiCloud Driveのオン・オフは 「iCloudフォルダ」 を利用できる状態にするかどうかを選択するスイッチになります。
以下、くどいですが念のため。
iCloud Driveをオフにしても従来のiCloudに戻るわけではない!準備が整うまでiCloud Driveは我慢するようにしましょう。
(iCloud Driveへの移行やオン・オフ関係については、iPhone上の操作も含めて、あらためて整理できればと思います)