アップルが iOS 8.0 へのダウングレードを提供開始
今回の iOS 8.0.1 の不具合は、キャリアネットワークに繋がらなくなる(=電話できなくなる)という深刻な問題を含んでいたため、アップルはすぐにiOS8.0にダウングレードするための方法を提供しました。ただし、iPhone 6/6 Plus限定です。
(アップルのウェブサイトより)
日本語のページは本記事の執筆時点ではまだ存在していないようですが、指示通りに作業すればiOS8にダウングレード可能です。
ダウングレードの手順
1. iTunesを使ってパソコン(Mac/Windows)に全データをバックアップする
iCloud ではなく、コンピュータにバックアップを保存することが重要です。最新版のiTunesを使うことが推奨されています。
2. ファームウェアをダウンロードする
上述のアップルのページのリンクからiPhone 6/6 Plusのファームウェアをダウンロードします。直接リンクは以下の通り。
ダウンロードされた拡張子「.ipsw」のファームウェアファイルをコンピュータの適当な場所に保存しておきます。
3. ダウンロードした iOS8 ファームウェアで iPhone 6/6 Plus をアップデートする
ファームウェアを指定してiPhoneを更新するためには、iTunesの「iPhone 6(6 Plus)」-「概要」のページで
Macの場合はOptionキーを押しながら…→ [アップデートを確認]ボタンをクリックします。
Windowsの場合はShiftキーを押しながら…
もし、iOS8.0.2を既にダウンロード済みでインストール待ちの場合には、[アップデートを確認]ボタンの代わりに[更新]ボタンがあるはずですので、このボタンを使います。
(8.0.2をダウンロード済みの場合は[アップデートを確認]ボタンは表示されない)
修飾キーを押しながらボタンをクリックすると、ファームウェアファイル(*.ipsw)を選択するダイアログボックスが開くので、先ほどダウンロードしておいたファームウェアファイルを選択して更新します。
公式の iOS ダウングレード許可はアップルにとって異例の事態
アップルは基本的な方針として、一度iOSのバージョンを上げたらダウングレードは認めていません。実際、アップルの公式な手段を用いる限り、古いファームウェアを入手することも、また、それを使って再セットアップを実施することもできないようになっています。今回のように、アップルが公式にダウングレードの方法を提供するのは異例のことで、問題の深刻さを示していると言えるでしょう。
現在、すでにiOS8.0.2がリリースされていますが、これについてもまだ不安定な可能性があり、同じくキャリア接続ができないなどの報告があるようです。そのせいもあってか、iOS8.0へのダウングレードは現在も提供され続けています。ただし、アップルがその必要はないと判断した時点で、ファームウェアの提供も、それを使ったダウングレードの許可もなくなる可能性が高いと思われますので注意しておきましょう。