スマ放題にプラン変更するとどうなるかシミュレーションしてみる
まず、現在の筆者の状況は以下の通りです。
- iPhone5s(32GB) ← Phone4S(32GB)からスマホ下取り割で機種変更・分割払い
- ホワイトプラン +パケットし放題フラット for 4G LTE
- あんしん保証パック・テザリングオプション(無料中)・Wifiスポット(無料中)
「スマ放題」で何が変わったか?
まず、料金比較の前に、今回登場した新料金プラン「スマ放題」のポイントを挙げておきます。
- 通話し放題(通話料の定額化・ただし国内に限る)
- データ定額は上限容量を複数の選択肢から選択(2GB/5GB/10GB/15GB/20GB/30GB)
一方、データ通信の方はというと、これまでの「パケットし放題フラット」で提供されていた7GBに直接対応するのプラン無くなり、5GBが標準的な選択肢として示されています。パケットし放題フラット(5,200円/月)からデータ定額5GB(5,000円)というのは多くのiPhoneユーザにとっては値上げに等しいですね。10GBのプランはキャンペーン価格でも8,000円ですから多くのユーザにとって選択肢にはならないでしょう。一方、新プランではパケットの繰り越しが出来るようになるなど、条件が少し変化しています。
通話量が少ない場合のシミュレーション
上記を踏まえつつ、2014年7月の実際の請求金額を例に、筆者が「スマ放題」にプラン変更するとどうなるか試算してみます。
- 基本料金: ホワイトプラン 934円 → 新基本利用料 2,700円 (+1,766円)
- パケット定額: 5,200円(7GB) → 5,000円(5GB)(-200円)
- 通話料: 700円 → 0円 (-700円)
- オプションサービス: 800円(S!ベーシックパック/あんしん保証パック) (±0円)
- その他: スマホ下取り割(-1,074円)/ユニバーサルサービス料(3円) (-1,071円)
- 月々割: -2070円 (±0円)
- かいかえ割: -1,000円 (±0円)
- 端末代金: 3255円 (±0円)
ということで、総額では、
6,748円 → 7,614円 (+866円)(税抜き)と、900円近く損をするという結果になってしまいました。単純計算ですが、プラン変更して得するためには(866円+700円=)約1,600円以上の通話が必要ということになりますね。
スマ放題へのプラン変更は必須ではない - 機種変更も可能!
そんなわけで、通話が少なくデータ通信量の多いユーザーはプラン変更すべきではない、という結論になります。実際、今回の新プランは、逼迫したパケット通信の緩和を誘導しつつ、ユーザー単価の向上を目論んでいると受け止めて良いかと思います。こうした実質値上げはソフトバンクだけでなく、(いつものことながら)3社横並びですので、ユーザーは忍耐強く受け入れるしか無いのかと少し悔しい気がします。
ともあれ、現在、旧プランで利用中のユーザーは一度プランを解約すると二度と戻れないので注意が必要です。また、この記事を書いている2014年8月20日現在、機種変更の際にプラン継続をすることは可能となっていますので、ショップの窓口担当者の言葉に惑わされず、最適なプランを選択するようにしましょう。
→ ソフトバンクHP FAQ:[スマ放題]ホワイトプランは、今後加入できなくなりますか?※ソフトバンクHPに明確な文章での記載はありませんが、「パケットし放題フラット」はホワイトプランに結び付けられているパケット定額サービスなので、ホワイトプランが継続できること=パケットし放題フラットも含めてプランを継続できること、と考えて良いものと思われます。