2014年5月22日木曜日

iTunes Match を使い始めると 「できなくなる」 こと - Apple ID とデバイスの関連付けに注意

先日 iTunes Match がようやく日本でも提供されるようになりました。年額3,980円を高いと見るか安いと見るか、意見の分かれるところだと思いますが、一般的なユーザーにとってはそこそこ納得のいくサービス内容ではないかと思います。



iTunes Match を開始すると 「できなくなる」 ことがある?


iTunes Match では ユーザは自分の所有する曲を iCloud 上で一元管理し、自分の所有している全てのデバイス(iPhone/iPad/MacやPC)で同じようにダウンロードもしくはストリーミングして楽しむことができることになっています。デバイスで利用する Apple ID は、これまでは自由に変更できたのですが、iTunes Match を利用開始すると
"デバイスに登録した Apple ID を90日間変更できない"
というルールが新たに課せられるようになります(→以前の記事: 「iTunes Store に使用する Apple ID と 90日タイマー」)。Apple ID の変更が制限されると、複数の Apple ID で購入したアプリや曲を一つのデバイスにダウンロードして使うことが難しくなります。また、Apple ID を変更してから90日間は、デバイスを家族や他人に譲渡することが事実上できなくなります。ちなみにこの "90日ルール" は、アプリや音楽の自動ダウンロード機能(iTunes in the Cloud)をオンにしている人にも適用されています。

デバイスと関連付けられた Apple ID に関しては、利用可能なデバイスの台数についても新しいルールが適用されます。
"Apple IDと関連付けられるデバイスの台数は最大10台、そのうちパソコンは5台まで"
となります。iTunes Match や iTunes in the Cloud を利用していない場合は、
"アプリや曲は認証されたパソコン5台までダウンロード可能"
となっており、iOS 端末に関しては特に台数制限はありません。

ですから、ごく稀なケースだとは思いますが、一つの Apple ID で11台以上の iOS 端末にアプリや曲をダウンロードして利用したい場合は、iTunes Match や iTunes in the Cloud は使ってはいけない、ということになりますね。