iPhone と iPad の電源アダプタは出力が違う
iPad は大きなバッテリーを搭載しているため、出力の小さなアダプタでは充電時間がかかってしまいます。
- パソコンの USB ポート 2.5W (5V, 500mA, USB2.0規格)
- iPhone 用 USB 電源アダプタ 5W (5V, 1A)
- iPad 用 USB 電源アダプタ 12W (5V, 2.4A)
iPad 用の電源アダプタで iPhone 5s を充電してみる
では、iPhone を iPad 用のアダプターで充電した場合は、時間を短縮することができるのでしょうか?実際に自分の iPhone 5s を使って試してみました。バッテリー残量が20%から充電を開始、80%になるまでの時間を測った結果です。(1回測定のため、あくまで参考値)
- iPhone 用充電アダプタ: 55分
- iPad 用充電アダプタ: 60分
iPad 用アダプタを使っても iPhone のバッテリーに負担はかからないということでもあります。心配せずに iPad 用アダプタを使えば良いわけですね。
パソコンからの充電を高速化する"QuickCharge"
上に書いたように、パソコンのUSBポートは出力が小さいので、充電にかなり時間がかかります。とはいえ、iOS 端末をパソコンに接続して使っている人は、
充電のためだけにパソコンから充電アダプタに差し替えるのは面倒くさい…と感じているのではないでしょうか?そんな人のために、パソコンのUSBポートで高速充電できるツールがあります。
これをパソコンのUSB2.0ポートに接続すると、本来 500mA しかない出力を約3倍の 1650mA まで引き上げて入れます。iPhone の場合は電源アダプタを使った場合と同じ充電速度になり、iPad の場合でも、電源アダプタを使った場合の 2/3 程度のスピードで充電できるようになります。
Apple が USB3.0 を採用するのはいつ?
USB2.0 から USB3.0 へのバージョンアップでは、最大 900mA まで出力できるようになりました。次期 iOS 端末が USB3.0 に対応してくれれば、少し状況が改善する可能性がありますね。ただ、USB 3.0 が登場してかなり時間が経っているのに、最新の iOS 端末でも USB2.0 にしか対応していないというのは、アップルは将来的に単純なケーブル接続を使わない方向に向かっている可能性があるのではないかと想像しています。USB 3.0 のサポートと同時に、それと組み合わせる何か別の製品やツール)を発表するかもしれません。クラウド志向がいっそう強まるにつれて、パソコンにケーブルで接続するというスタイルはそのうち廃れていくのでしょう。