位置情報でアプリを動作させる"ジオフェンス"
"ジオフェンシング" は、iOS5.1 から存在している機能で、GPS を搭載した iOS 端末(iPhoneなど)で 「指定したエリアに入った/出た」 という情報によって、アプリを操作することができる機能です。例えば "帰るメール"を自動的に送信してくれる
Sweet Home (→ アプリへのリンク)
が割と有名ですね。でも、実は iOS 標準アプリの 「リマインダー」 も、ジオフェンシングに対応しているということは、恥ずかしながら、意識したことがありませんでした。
リマインダーでジオフェンスを設定する
iOS 標準アプリの中で 「リマインダー」 は筆者にとってかなり影の薄いアプリで、これまで一度も使ったことがありませんでした。使わなかった理由を改めて考えてみると、
- リマインダー機能のためだけにリマインダーを起動するのが面倒くさい…
- 日時でのリマインドはカレンダーと機能が重複している
では、筆者はリマインダーは不要なのかというと、実はそうでもありません。例えば、
出勤時に銀行のATMに立ち寄るみたいな用事は、いざその場になるとすっかり忘れてしまうことが多いのです。ジオフェンスが役に立つのはまさにそんなシチュエーションです。
帰宅前に頼まれていた買い物をする
リマインダーアプリを起動し、
- 新規タスクを追加(項目名を入力)
- 右側の(i)ボタンで詳細を開いて 「指定場所で通知」 をオンにする
- 場所をタップ
- 場所を検索(または最近使ったことのある場所は自動的に表示)
- 地図上で半径を確認、「到着時…」または「出発時…」を選択
という感じに登録すれば、設定されたジオフェンスに従って、iPhone がリマインドしてくれます。
もう少し柔軟に場所指定できるようにして欲しい
リマインダーでジオフェンスする場合、場所を指定する画面は少し慣れが必要みたいです。
というのも、最初にタップで選択可能なのは、
- 現在の場所
- 過去に利用した場所(履歴?)
- 地図上の主要なランドマーク
- 連絡先に登録された住所
Siri 連携もなかなか良い
リマインダーの設定を Siri にお願いするという方法もあります。ジオフェンスを設定するには、
「ここから出たら郵便局に行くと覚えておいて」のように話しかければ、ちゃんと設定してくれます。Siri が連絡先を正しく参照してくれるように、設定を確認しておきましょう。
「家についたら買い物をすると覚えておいて」
[設定]-[一般]-[Siri]-[自分の情報]で連絡先から自分の情報を選んでおきます。Siri 連携のために、少なくとも
自宅・勤務先の住所は連絡先にきちんと登録しておくことをオススメします。