2014年1月15日水曜日

iPhone のリマインダーを「ジオフェンス」で便利に使う

遅ればせながら、はじめてジオフェンス(geofence)を体験してみました…



位置情報でアプリを動作させる"ジオフェンス"


"ジオフェンシング" は、iOS5.1 から存在している機能で、GPS を搭載した iOS 端末(iPhoneなど)で 「指定したエリアに入った/出た」 という情報によって、アプリを操作することができる機能です。例えば "帰るメール"を自動的に送信してくれる
Sweet Home (→ アプリへのリンク
が割と有名ですね。でも、実は iOS 標準アプリの 「リマインダー」 も、ジオフェンシングに対応しているということは、恥ずかしながら、意識したことがありませんでした。


リマインダーでジオフェンスを設定する


iOS 標準アプリの中で 「リマインダー」 は筆者にとってかなり影の薄いアプリで、これまで一度も使ったことがありませんでした。使わなかった理由を改めて考えてみると、
  • リマインダー機能のためだけにリマインダーを起動するのが面倒くさい…
  • 日時でのリマインドはカレンダーと機能が重複している
という感じです。

では、筆者はリマインダーは不要なのかというと、実はそうでもありません。例えば、
出勤時に銀行のATMに立ち寄る
帰宅前に頼まれていた買い物をする
みたいな用事は、いざその場になるとすっかり忘れてしまうことが多いのです。ジオフェンスが役に立つのはまさにそんなシチュエーションです。

リマインダーアプリを起動し、

  • 新規タスクを追加(項目名を入力)
  • 右側の(i)ボタンで詳細を開いて 「指定場所で通知」 をオンにする
  • 場所をタップ
  • 場所を検索(または最近使ったことのある場所は自動的に表示)
  • 地図上で半径を確認、「到着時…」または「出発時…」を選択

という感じに登録すれば、設定されたジオフェンスに従って、iPhone がリマインドしてくれます。

もう少し柔軟に場所指定できるようにして欲しい


リマインダーでジオフェンスする場合、場所を指定する画面は少し慣れが必要みたいです。
というのも、最初にタップで選択可能なのは、
  • 現在の場所
  • 過去に利用した場所(履歴?)
に限られるようで、それ以外は検索バーから検索する必要があります。検索できるのは、
  • 地図上の主要なランドマーク
  • 連絡先に登録された住所
に限られるようです。選択した場所は地図上に表示され、ジオフェンスの境界線が円として示されますが、ピンを動かしたり、地図上に見えている他のランドマークをタップして選択することは残念ながらできないようです。


Siri 連携もなかなか良い


リマインダーの設定を Siri にお願いするという方法もあります。ジオフェンスを設定するには、
「ここから出たら郵便局に行くと覚えておいて」
「家についたら買い物をすると覚えておいて」
のように話しかければ、ちゃんと設定してくれます。Siri が連絡先を正しく参照してくれるように、設定を確認しておきましょう。
[設定]-[一般]-[Siri]-[自分の情報]
で連絡先から自分の情報を選んでおきます。Siri 連携のために、少なくとも
自宅・勤務先の住所は連絡先にきちんと登録しておく
ことをオススメします。