iMessage とキャリアメール

フィーチャーフォン（ガラケー）から iPhone に機種変更した際、 または、Android ケータイから iPhone に機種変更した際に、それまでの流れで iOS の「メッセージ」アプリでキャリアメールを使い続けている人はそれなりに多いと思います。

iOSの「メッセージ」アプリでは、SMS（ショートメッセージ）、MMS（キャリアメール）、iMessage の３種類のメッセージがやりとりされること、そして、iMessage は少し変わった動作をするために、状況によっては、予想外のトラブルが起きることがあります。



まず、結論から。

キャリアメールをメインアドレスにしたい人は iMessage をオフにする

iMessage を使いたい人はキャリアメールを使うのをやめよう

メール ＝ ケータイ （キャリアメール）という人々がいます。ケータイ同士の簡単なやりとりだけでなく、メインのEメールアドレスとしてキャリアメールを使ってきた人たちで、パソコンからのメールも全てキャリアメールで受信します。

そういう人の場合、「メッセージ」アプリの設定で「iMessage」を使う設定にしておくと、例えばこんな状況が起こったりします。

（相手）パソコンから Gmail でメールを送る（Gmail → キャリアメール）。
（自分）iPhone の「メッセージ」アプリで MMS として受信する。
（自分）「メッセージ」アプリ上で返信する。
（相手）"Gmail じゃなくて iPhone の「メッセージ」アプリに返信が来ちゃったんだけど？"

これは、相手が iOS ユーザで、Gmail アドレスを Apple ID として登録している場合、メッセージアプリで返信する際に Gmail ではなく、「その Gmail アドレスで登録された Apple ID のユーザ」 に対して iMessage を送信する、ということが起きたのです（相手が Gmail 以外でも同じです）。

iMessage が使える相手には iMessage で送信する（iMessage オンの場合）

というのが「メッセージ」アプリの動作です。

そういう訳なので、パソコンからのメールを受け取るのは、「メッセージ」アプリではなく、「メール」アプリにしておくのが安全です。au はキャリアメールを「メール」アプリで受信する設定ができるのですが、ソフトバンクのキャリアメールは「メッセージ」アプリで受信するしかありませんので、iMessage を使いたいならキャリアメールを使わないようにしていくしかありません。ソフトバンクユーザで、どうしてもキャリアメールをメインにしたい、という場合は、iMessage をオフにする、という選択になります。

（補足）
ここで、ソフトバンクのキャリアメールとは「***@softbank.ne.jp」のメールアドレス（MMS）のことで、「***@i.softbank.jp」（Eメール(i)）のことではありません。Eメール(i)はソフトバンクが提供しているというだけで、中身は普通のEメールです（ただしiPhoneを解約すると使えなくなります）。